地域教育

体験型SDGs教育で地域教育へ貢献

Goal 4 : 質の高い教育をみんなに

Goal 17 : パートナーシップで目標を達成しよう


世界の教育格差の現状

世界の教育格差問題は深刻で、貧困状態のため小さい頃から労働を強要されたり、戦争などが原因で就学年齢に達しても小学校に通えない子供たちが世界で6,700万人いると言われています。学校に通うことができず就労に必要な知識や技術、能力が身に付けられなければ、職に就き安定して収入を得ることもできません。国や地域によっては、目の前の貧困や飢餓という問題が将来を左右する大切な教育を後回しにさせてしまうという悪循環が起こっています。

そんななか私たち日本人は、多くの人が当たり前のように学校へ通い、教育が受けられるため、なかなか教育格差に気づけません。

出典:UNESCO「EFA Global Monitoring Report(2011)」、日本ユニセフ協会「世界子供白書2013

SDGsが各国で必修になる今、地域一丸となった教育が必要

このような教育格差を含めた世界の問題を解決に導く担い手を育てるため、世界各国でSDGsの教育が必修となってきています。日本の教育現場においてもSDGs教育が取り入れられることになり、小学校は2020年度、中学校は2021年度、そして高校では2022年度から「持続可能な社会の創り手の育成」が明記された「新学習指導要領」が全面実施となり、SDGsの担い手育成が目指されています。

将来、持続可能な社会が実現され継続されていくためにも、未来の主役である子供たちへ地域一丸となってSDGs教育を進めていくことが非常に大切になります。最近では学生向け企業説明会の中でもSDGsに関する当社の取り組みについて質問を受けるなど、特に学生の関心の高さを感じる機会が多くありました。SDGs教育を次世代に実施していくことが、私たち企業も含めた大人の目標とも言えます。

私たち企業ができる教育

学校教育はどうしても座学中心となりがちですが、体験型の学びは個々が様々な視点から理解を深められるメリットがあります。深い理解のもと実際に行動に移せるSDGsの担い手を育てるために、私たちは自治体と連携して学校教育だけではできないような、体験を重視した教育を行ってまいります。

当社ならではの体験型SDGs教育

当社は「食の安心安全を守る」「地球環境を守る」という企業活動を行っており、これまでも小学生向けに食育の授業などを行っていました。これからは当社ならではの地域教育として、SDGs視点の新しい食育・環境教育プログラムを作ってまいります。

2021年10月に、当社で開発・販売しているプラスチックの材質を判別する装置「ぷらしる」を環境教材として活用した教育を東根市内の小・中学生を対象に実施いたしました。海のゴミ問題、日本のリサイクルの現状、プラスチックの種類など身近にあるプラスチックに関わる話題を中心になぜ「ぷらしる」が必要で、どのように操作するかなどさまざまな視点からプラスチックについて理解を深めていただく時間となりました。参加いただいた子供たちはもちろん、引率いただいた先生方からも「普段なんとなく知っていたことがはっきりと分かる時間だった。楽しく体験できる時間で良かった」と大変好評でした。
今後も食育・環境保全に関する出前授業や施設見学等の教育プログラムを制作し、東根市以外の市町村へも展開して、教育の輪を広げていきます。

地域の活性化は、私たちの豊かな暮らしにつながります。SDGsに取り組む企業として、私たちが住む地域や人との結びつきを大切にし、地域教育の発展に貢献していきます。


関連する活動報告


Page Top