Goal 9 : 産業と技術革新の基盤をつくろう
山本製作所の取り組みを「応援」することができるボタンです。
クリック数に応じて「もったいないポイント」が加算され、貯まったポイントは社会貢献活動に活用させていただきます。
人類はイノベーション(技術革新)によって新たな技術やサービスを創出し、生活に大きな変化を起こしてきました。18世紀後半から始まった第一次産業革命では石炭エネルギーにより軽工業が発展し、第二次産業革命では石油エネルギーにより重工業が発展しました。第三次産業革命ではコンピュータを中心に情報通信業が発展し、近年ではAIやIoTを活用した開発が進められています。
私たちの生活は豊かになりましたが、貧困や飢餓、気候変動、天然資源の枯渇など、多くの問題が残されたままです。SDGsが目標とする世界中の人々の中で誰一人取り残さず、様々な属性の人たちが共存し、安心して生活できる社会を実現するためには、現在の生活を豊かにするだけではなく、未来の人々の生活も持続できるイノベーションが求められています。
当社は1918年に山形県天童市で創業し、蚕(カイコ)のエサづくりに必要となる桑切機の製造・販売から始まり、これまでの100年以上の歴史の中で様々な商品を開発・販売してきました。主に農業用の道具・機械を中心に、1990年からは発泡スチロールなどをリサイクルするための機械、2003年からは家庭用のペレットストーブなど、私たちの生活に欠かすことのできない食と環境の分野でモノづくりを行ってきました。こうしたモノづくりを支えてきたのは、ベテラン社員から若手社員への技術継承が脈々と続き、時には部門を超えて協力し合う「モノづくりの姿勢」が根底にあると私たちは考えます。持続可能な社会を実現するためにも、私たちはこれまで築いてきた技術や当社の文化を継承し、さらに時代の変化に対応したモノづくりでイノベーションを起こしていきます。
「モノづくり」は製品開発だけではありません。毎年米の収穫時期になると、当社の主力商品である穀物乾燥機が全国で稼働を始めますが、それと同時に急なトラブルも増えてしまいます。穀物乾燥機が停止した状態では刈り取り後の米をすぐに乾燥できず、そのまま時間がたてば徐々に腐敗が進みます。収穫期に急増するトラブルに少しでも早く対応するため、当社では収穫期になると普段は開発を行う技術者や製造工場内の社員も全国へ出張し、お客様宅へ駆けつけて修理対応を行っています。この制度は、お客様の機械を素早く修理するだけでなく、社員が職種に関わらずお客様のご意見・ご要望を直接伺うことができる貴重な機会となり、新たな製品開発のきっかけや製造時の責任感の醸成に繋がっています。
モノづくり企業として当社は新技術と新製品を生み出し続ける使命があります。技術力向上のための取り組みは日々行われており、特に社員への教育に力を入れています。例えばベテラン社員の知識と経験を同僚や後輩社員に共有する機会を大事にし若手社員を中心としたチームを作り、新しい技術に挑戦する活動も積極的に行われています。社員同士が協力し、お互いに刺激し合うことで会社全体の成長につながっています。