人々の生命を支える食糧の一つとして各国で生産されている米。私たちの暮らす日本では高品質な米が当たり前のように流通していますが、世界的に見れば栽培技術や収穫後の乾燥精米技術の乏しさから、多くの食品ロスが発生しています。当社の海外事業部では1980年代から各国に乾燥精米関連機器の輸出を行い、海外の生産者の力になることで世界の食糧問題を解決する一助を担ってきました。現在はアジアを中心に、アフリカなどの開発途上国でもゼロから市場開拓を進めています。一般的な日本人ではまず足を運ばない農村部を訪問し、現地の生産者とコミュニケーションを取りながら当社の製品の良さを伝えて販売していくのは大変なこともありますが、なにより異文化と触れ合える魅力ある仕事です。
海外のお客さまやディーラー様の声を基に、国内向けの製品を海外向けにブラッシュアップしています。
中国・蘇州の生産拠点で、主に中国・東南アジア向けの穀物乾燥機を製造・販売しています。
海外ディーラー様と協力体制を構築し、日本を拠点にアジアおよび南北アメリカのお客さまの課題解決に貢献しています。
営業案件の多くは、ディーラー様の問い合わせや、当社ホームページへの問い合わせからスタート。zoomなどのミーティングツールやメールを活用して案件フォローを行います。
案件の規模や内容により、ディーラー様からの依頼を受け、お客さまのもとへ同行訪問することもしばしば。営業と技術が足を運び、お客さまが抱えている課題や要求される仕様(スペック)をヒアリングします。
お客さまの要望を基に、国内向けの製品を海外向けにブラッシュアップします。併せて、ヒアリングで得た情報をもとに、予算や仕様をまとめた提案資料を作成します。
作成した資料をもとにお客さまに説明し、双方の認識に齟齬がないかを確認しながらプランを固めていきます。海外案件を進めるプロセスは個人戦ではなくチーム戦。ディーラー様と事業部が一丸となって、お客さまとの打ち合わせを進めていきます。
提案内容に納得していただき、正式契約へ。納品・稼働が円滑に進むよう、営業担当がスケジュールを策定します。
案件の規模や内容により、当社が納品・組立に立ち会うこともありますが、基本的にはディーラー様が中心となって機械の納品・組立を行います。納品後は安全な使い方や日常点検の方法についてお客さまに説明し、安心安全にお使いいただけるように対応します。
定期的にお客さまを訪問し、販売された製品の稼働状況を確認します。東南アジアの国々では1年の収穫が3~4回に及ぶこともあり、機器類の使用頻度は国内の比ではありません。高い耐久性を備えながら、お客さまの生産性向上に貢献し、作業性の良い製品が求められます。
現場に足を運び、お客さまのお話を伺うことによって、次の開発ネタが見つかる、ということも珍しくありません。
世界三大穀物の一つである米の90%はアジアで作られ、アジア全体の生産量は日本の約60倍。米は長期保存のために収穫後の乾燥調製が必須ですが、アジアの途上国では機械化が遅れているため適切な乾燥調製ができず、米を腐敗させてしまい多くの食品ロスが発生しています。また、低品質な精米は調製過程で多くの損失を発生させます。そのため、各国に当社乾燥精米機器を普及させることで食品ロスを削減し、多くの国が抱える食糧問題の解決に貢献することができます。世界の市場を相手に山形から挑戦できる楽しさと、人々の笑顔に触れた時の感動は海外事業部ならでは。海外での仕事には多くの困難もありますが、これまで経験したことのない喜びを得ることができます。若いうちに世界を知ることは大きな財産になるでしょう。
CHECK POINT1
常に好奇心旺盛で、「海外で仕事がしたい」という希望を持っている人。文化や習慣、価値観の異なる国に関心を持ち、その違いを受け入れる努力ができる人は海外での仕事に向いていると思います。好き嫌いなく何でも食べられることも大切。
CHECK POINT2
言葉も通じない国で製品のことを説明し、理解してもらわなければなりません。物事をポジティブに捉え、コミュニケーションスキルを持って物怖じせずに人と接することができれば仕事も楽しく、海外担当として活躍できます。
CHECK POINT3
海外で仕事をするためには言葉が大きな壁に。最低限の語学力は必要になります。英語をはじめ海外の言語を使って働きたい人には適職です。
CHECK POINT4
世界の食糧事情や環境の分野に関心があり、「食と環境の分野に関わる仕事がしたい」「食と環境の分野の発展に少しでも力になりたい」という人をお待ちしています。
海外事業部 T.O
乾燥機や精米機を海外へ販売しています。お客さまへ最適な製品を提案するために現地を訪問し、情報収集を行ったり、製品の試運転、部品交換・修理をすることもあります。コロナ禍が終わって海外へ自由に渡航できるようになり、あらためて実際に顔を合わせて話をすることの重要性を感じています。また、受注した製品を輸出するので、貿易に関する知識や経験が必要です。貿易業務に携わることで取引先や担当者とのつながりがどんどん増えていき、日々新鮮で楽しいです。
営業活動での楽しさは、販売した乾燥機や精米機を喜んで使ってくれているお客さまの姿を見ることです。食に関わる企業として、お米を調製加工する時のロスを少なくし、世界の食糧生産に貢献していることにもやりがいを感じます。また、海外出張の際に現地の景色や食事、文化に触れることも誰もができる経験ではありません。海外の良さを感じる場合もあれば、日本の良さを再認識することもあります。
海外の現場は日本のようにはスケジュール通りに進まないことが多く、施設の試運転ができずに苦労した経験があります。入念に確認しても確認しきれない部分があることを痛感しました。フィリピンで村長の自宅に寝泊まりして現場に通っていたことは良い思い出です。
管理職に興味はありますが、お客さまと対話できる現状を魅力に感じています。技術的な仕事もしていた経験からいろいろな人とのつながりを強みに自分自身を成長させつつ、長く勤めたいです。
語学力(英語)の強化を最優先に取り組んでいます。他には貿易関係の資格取得、英語以外の言語(中国語、韓国語)の習得にもチャレンジしていきたいです。
当社はメーカーなので、希望すれば多様な職種、勤務地での業務が可能。プライベートも充実させつつ、仕事を頑張れる環境があります。
売上増加のために戦略を考えたり、限られた人員でどのように目標達成をしていくかを日々考えています。実際は売上のことで手がいっぱいになったり、問合せ対応に追われたりと思ったようにいかない場合もありますが、中堅的な立場として関係各部署の調整を行い、スムーズに物事を進めていかなければなりません。
海外事業部を会社の屋台骨となる部門まで成長させていきたい。今後人口の増加が期待されるアフリカ市場で、当社の製品を利用したお客さまが喜ぶ姿を見てみたいです。新しいことにチャレンジするにも自分の健康が第一だと実感し始める年齢になり、健康であり続けるために定期的な運動を心がけ、食事にも気を付けています。その影響で料理をするようになりました。
どのような仕事が自分に合っているかはわからない場合が多いと思います。やりたいことを優先して仕事を選ぶことは大切ですが、やってみると意外と上手くできたり、自分にもわからない才能があるかもしれません。視野を広げて企業研究や体験型の学習をすることが大切だと思います。渦中にいる時は辛いのですが、失敗や逆境は良い勉強になります。
海外事業部 グループリーダー Y.Y
大学で環境経済学を専攻していたので農業と環境に関する仕事に就きたいと思っていたこと。全国に営業所があり、仕事でさまざまな所に行けることに魅力を感じて入社しました。
東南アジア、北米・南米等を担当エリアとして、循環型乾燥機や精米加工関連機器の営業と、販売代理店や新規市場の開拓を行っています。その他、アフリカのタンザニアでJICAのニーズ調査も担当しています。
やりがいを感じるのは、課題を抱える海外のお客さまに課題解決のための商品を提案してご購入いただき、実際に使用して喜んでもらえた時です。営業の醍醐味である新規開拓がうまくいったときも何物にも代えがたい喜びがあります。また、タンザニアでの調査事業は当社の製品を導入することで収穫後のロスを減らし、コメの生産量の増大につなげることができる、食糧安全保障上においても意義のある仕事だと思います。
当社製品の魅力を説明し、納得してご購入いただくために、英語力を身に付けることの大切さを痛感しています。海外の仕事を始めた頃は外国人とコミュニケーションが図れずに苦労も。英語を勉強してコミュニケーションが取れるようになったときはうれしかったですね。
これからも海外の現場に出向き、多くの人と触れ合いたいと思っています。お客さまの課題解決のための提案を行いながら、当社製品を広く販売していきたいです。
日本にいると英語を話す機会が無いので、毎日オンラインで英会話を続けています。さらにスペイン語も学び、コミュニケーションの幅を広げられるよう頑張っています。
国内外問わず多様な仕事を経験し、キャリアを積んでいけるのが当社の良いところだと思います。また、社内公募で世界一周をさせてもらえたことは、私の人生にとって貴重な体験でした。
多様な文化や考え方を理解し、受容できる人材になること。製品を含めて当社のことを知らない海外の人に知ってもらえるよう活動していくこと。いずれも新規開拓に向けた突破力が求められていると思います。
循環型乾燥機においては国内ナンバーワンのシェアを誇っていますが、世界ナンバーワンになれるよう貢献していくことが私の目標です。世界中に当社の機械を販売し、世界から飢えを無くしていきたいです。
会社の規模に捉われず、自分が夢見ていること、実現したいことが叶うところを探してください。当社は社員一人ひとりの裁量が大きいので、やりたいことがやりやすい環境だと思います。