山本製作所

DEVELOPMENT STORY -新型乾燥機「ビルドシリーズ」開発秘話-

開発への思い

省エネと速さを両立させた乾燥機をつくりたい

乾燥機が自動で穀物量を判断し風量を調節。そのため、電力・灯油量が削減され省エネに繋がる──。
ここ数年で、乾燥機も省エネ制御が進みました。しかし省エネ性を向上した代わりに、乾燥速度が犠牲になってしまっていました。せっかく新しい乾燥機をお買い上げいただいたのに、乾燥が遅くなってしまう……そんな条件もありました。「省エネと速さは、本当に両立できないのだろうか」2018年は100周年というタイミングもあり、省エネ制御を前提とした本体の設計をゼロから見直そうと決めました。


開発の苦労・こだわり

グループ全員で考えた、高品質仕上げへのこだわり

「速い乾燥機をつくろう!」しかし乾燥速度が速くなるだけでは夜中に乾燥が終了するだけで、お客様には何のメリットもありません。ただ速さに特化しただけでは、私たちの納得のいく乾燥機には近づきませんでした。
また、後工程でトラブルの元になる水分ムラ。「ムラを抑えるには休止乾燥が良いこと」は品質にこだわる方ほどご存知で、その解決方法として休止乾燥をお勧めする機会があります。しかし、翌日の作業のことを考え休止時間を計算しなければいけないため、めんどうが先に立ってなかなか実行して頂けないのが現状です。
「この煩わしさを何とか解決して、水分ムラの悩みを少しでも軽くしたい。」私たちはグループ全体で開発に励みました。そして完成したのが新機能「仕上予約モード」です。

この新機能に加え、乾燥開始前のムラを抑える準備として、「撹拌モード」も搭載しています。すべては農繁期の作業をスムーズに進めるために開発を行いました。


販売への思い

お客様に選ばれる製品を目指して

ビルドシリーズは、2019年1月より販売を開始し、展示会でも多くのお客様に触れていただく機会がありました。展示会で「こういうのを待っていた!」とお客様に言って頂いたときは嬉しかったですね。今シーズンから全国のお客様の元で稼働し始めますが、使って頂いた後に「これを買って良かった!」と言って頂かないと本物ではありません。ご購入は、お客様の評価の第一段階です。次の買い替えの際に「次も山本で。」と言って頂いてやっと合格かなと思います。 出荷される製品を見ながら「買って頂いた先で頑張れよ」と声をかけ、今後もお客様から選ばれることはもちろん、工場の製造担当、営業担当、サービスマンを含む社員一同、友人知人の方々にもお勧めいただける商品を目指します。


windy BUILDシリーズ


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